「春望」の系譜ー続々・杜甫詩話
後藤秋正著
研文出版2017年5月出版 286頁
本書を三部に分けた。Ⅰには杜甫「春望」に関わる文章を、Ⅱには杜甫の詩を読み進める中で気づいた語と、動植物に視線を向けた詩に関わる文章を収め、Ⅲでは杜甫の「逸詩」「逸句」を扱った。Ⅲは初めての試みである。・・・拙著において、杜甫の詩の特質をどの程度明らかにできたか、まさしく一斑もて全豹を評するようなものだが、部分の解明が全体の解明につながってゆくことを信じながら、今後も杜甫の詩を読み続けたいと思う。(「あとがき」より)
目次
Ⅰ 「春望」について
「春望」の系譜
杜甫「春望」の頷聯について
杜甫の詩における「山河」と「山川」、「江山」
Ⅱ 杜甫の詩と詩語
杜甫「旅夜書懐」の「星垂」はどのように読まれてきたのか
「牛炙・牛肉」についての覚書ー杜甫「聶耒陽詩」
杜甫の詩とサルー猿・狙など
杜甫の詩とニワトリ
杜甫の詩とタケノコー筍・笋
Ⅲ 杜甫の「逸詩」と「逸句」
杜甫の「逸詩」について
杜甫の「逸句」について
あとがき
初出一覧
後藤秋正
1947年、静岡県御殿場市生まれ。北海道教育大学特任教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
投稿人:蛮力胖胖